7人制サッカー協会 オフィシャルブログ

7人制サッカーを中心に活動してる元サッカー日本代表山田隆裕と愉快な仲間たち

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第十二章 決勝戦

当時は週休2日制ではなかったので、土曜日も午前中は授業がありました。我々サッカー部は2時限目まで授業を受け色々と用意もありましたので、先にあがらせてもらいました。


もともと授業はまともに受けてはいなかったがこの日はさらに心ここにあらずといった感じでしたね

確か14時キックオフだったと記憶しております。12時過ぎに会場入りしました。

グランド状態のチェックを済ませ入念にストレッチしウォーミングアップに入りました。

清水東VS清水商業というライバル校が全国大会出場というタイトルをかけた試合とあって、両校とも全校応援、一般のお客様も大勢駆けつけ試合前から応援合戦が始まり同級生が気持ちを込めて作ってくれた横断幕を所狭しと張り巡らせ、応援にいたっても両校一歩も引かない状態であり、最高のボルテージで我々をグラウンドに迎えてくれましたそして14時運命のキックオフ

満員のスタンド最高のボルテージも手伝って、中々ボールが足につかない。応援の熱気にベンチはおろかフィールド内の味方の声も聞きとりにくい。

時間だけが刻々と過ぎていく感じがした。試合が動いたのは、前半25分相手の2年生エース高橋さんに左サイドを完全に崩され中央から私の幼馴染でもある野々村に先制点を奪われた

今大会初めて先手を取られ追いかける展開を余儀なくされたのだ。焦りが全く無かったかといえば嘘になるが、まだ前半という事が我々に冷静さを保たせた。

そんな焦りもすぐに吹っ飛ぶ。先制点を許した僅か3分後右からのフリーキック中央やや下がりめにいた私の頭上めがけてボールが飛んできた何とか触ろうとジャンプしたが届かず私を越えた瞬間ピキーンという音が耳元でした


ボールの行方を確認しようとすぐに振り返ると、何とボールはゴールに吸い込まれていた。何が起きたのかわからないままとりあえず喜んでみたが、後で確認してみると私のすぐ後ろにポジションを取っていたFW武岡さんがダイレクトでジャンピングボレーを叩き込んでいた。


この武岡さんという我がチームのストライカーだが意外性の男というか、たまにこういうとんでもないスーパーゴールをいとも簡単に決めてしまうのだ。

しかも決勝という大舞台もっといえば私のジャンプでブラインドとなりあまりよくボールが見えなかった筈だが、ここにボールが来るのがわかっていたと言わんばかりに、完璧にジャストミートしているのだ

味方だからいう訳ではないが本当に凄いゴールで同点に追いついた!このまま前半はお互い見せ場もなく終了しました。

 ハーフタイム水分を取り気持ちを落ち着かせ、監督の指示に耳を傾けた。攻守の切り替えが遅いという事、FWの私達から早くしないとダメだというものだった。10分間の休みを終え後半開始のホイッスルを待った。一進一退の攻防が続きフリーキックから相手が一度、流れの中からこちらが二度ほどチャンスを作ったが得点にはいたらなかった。


相手に変化が見られたのは後半30分を過ぎたあたり、何人かの選手が疲労の度合いがひどく足を攣りはじめたのでした。

私達の強みというか心の支えは絶対に練習量では負けない自信があり、体力負けとか、走り負けするという事がまず無いというものでした。試合が長引けばこちらが有利になるという精神的優位に立ったような気がしました。

勿論私達にも疲れはありましたが、清水東のそれではありませんでした。前後半を終え1-1少しの休憩を挟んで10分ハーフの延長戦に入ります。延長前の指示はやはり“相手はかなり疲れているから、ロングボールを相手の背後に入れていけばチャンスが生まれる”というシンプルなものだった。

明らかに相手は疲れていて延長の前後半で必ずビックチャンスが訪れると思いました。お互い見せ場のないまま延長前半が終了、勝負の行方は残り10分間に委ねられた


延長後半3分その時は訪れた、左サイド古賀さんから中央の藤田俊哉に、ドリブルが少し大きく相手と交差、こぼれ球を太田さんがミドルシュート、相手に当たりボールは私の前に 右45°。思えば入学してから右サイドのポジションをいただきこの角度からのシュートを何千いや何万発打ったかわからない。

打ちすぎて右足内側の筋肉を痛めたのも一度や二度ではなかった。体に染みついた角度から放たれたシュートはカバーに入ったDFの足の間を通り、サイドネットに突き刺さった。真っ白になったうまい!


何処にそんな体力が残っていたのだと突っ込まれるくらいのスピードで自陣のベンチに向かって走っていた。ベンチからも選手が飛び出してきて、極度の興奮状態にあった。今風にいうならアドレナリンが出まくっていたであろう。

私の記憶があるのはここまで、正直それから先の試合が終わるまでの事は全く覚えておりません。ホイッスルが鳴り100分に及ぶ死闘に終止符が打たれた。

小さい頃から憧れた舞台で、小さい頃から憧れた相手に、余談も入れれば私の初恋の相手岡田さんのいる清水東に私のゴールで勝つ事ができた。一生の運の半分はこの時使ったと今でも思っている

皆泣いていた、選手もベンチもスタンドも歓喜に溢れていた。3年ぶりの全国大会への切符を手に入れた。これが全国高校サッカー選手権大会静岡県大会決勝の全てであります。

記憶を辿りながら、しかも長くなり申し訳ありませんでした。   
次回は全国大会に入ります。ここでも色々なハプニングがありました。どうぞお楽しみにして下さい。


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