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7人制サッカー協会 オフィシャルブログ

7人制サッカーを中心に活動してる元サッカー日本代表山田隆裕と愉快な仲間たち

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第十一章 セミファイナル

準決勝の組み合わせは清商VS沼津学園、清水東VS東海第一となった。私が思い描いた憧れの草薙球技場で時間をずらして行われる2試合とあって、スタンドには沢山の関係者やサッカーファンが訪れた、だが今日会場に訪れた人達の1番の目当ては清水東VS東海第一であっただろう

やはりこの両校も今まで幾つもの名勝負を繰り広げており、3年連続出場を狙う東海一とここ最近全国の舞台から遠ざかっていた清水東が名門復活をかけて戦うとあって、注目は俄然こちらに集まった。

間違いなく今回の戦いもサッカーファンにはたまらない一戦になると踏んでの事であった。第一試合がこの試合だった為、この試合を横目で見ながらのウォーミングアップに入ったがどうにも試合に目が行き集中できない。

それでも今日の試合に勝たなければこの勝者との決勝戦に進めない訳だから何とか自分の事に専念しようと努力した。

息詰まる展開の中、前半セットプレーから一瞬のすきをついた清水東が虎の子の1点を守り切り決勝進出を決めたのとともに東海一高の3連覇の野望は潰えた

第1試合の余韻が残る中我々の準決勝が始まった。正直第1試合のような張りつめた緊張感のある試合内容ではなく、準決勝ではあったが少し力の差もあり結果的に後半たたみ掛けた清商が4-1で圧勝し決勝進出を決めたと同時に1週間後同じ会場で行われる 清水東VS清水商業の因縁のライバル対決の実現を果たした


長い道のりであった。9月から予選が始まり途中の中断も含めて3カ月にわたる戦いを勝ち抜いた2校が決まった。1週間後に今年の静岡代表が決まる。これは静岡のみならず全国の代表校そして全国のサッカー関係者にとっても強い関心のある事であった。

報道陣も活発に動き出し1週間後の決勝戦に向けて、戦力分析や勝敗予想、街の声や専門家の意見などあらゆる角度からこの一戦の盛り上げをはかってくれた。我々も1週間という限られた時間であったが、対清水東戦の戦略を練り始めたが今更何かを大きく変えられる訳もなく、自分達の良いところを出そうと言う事、そして清水東の持ち味である堅い守備からのカウンターにどう対応するかの二点に絞られた。


月、火、水と日が進むにつれ少しずつ我々を取り巻く環境が変化していき、土曜日に予定されているイベントがいよいよ現実味をおびてきた と同時に3年生の先輩方にしてみれば、この試合に敗れればこれが高校生活最後の試合となる訳で、金曜日もしかしたらこれが3年生とする最後になるかも知れない練習が始まった。


明日は大事な決勝戦という事でこの日は軽いシュート練習に終始した。残念ながらレギュラーにはなれず普段は裏方さんなどに徹してくれて、なかなかボールを蹴る機会をあたえてもらえなかった3年生の先輩方もこの日は一緒にシュート練習で汗を流したのを覚えている。全ての準備は整った。長年夢見た舞台に入学して1年目にして立つことの出来る幸せを噛みしめながら眠りに就いた。

次回は決勝戦を振り返ります。


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| 山田隆裕ブログ | 11:58 | comments:1 | trackbacks:0 | TOP↑

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第十章 県予選決勝トーナメント突入

いよいよ冬の高校サッカー選手権県予選に突入する訳だが、高校球児が甲子園を合言葉とするように高校サッカーには国立(国立競技場)という合言葉がありましてね。

つまり全国優勝を目指すという意味合いがあるのだが、これは私だけの感情だと思うのですが、全国大会の国立の舞台よりも県予選の草薙球技場(当時の静岡県予選のメッカ)でプレーする事のほうに魅力を感じていた。

当時の静岡には“全国で勝つより静岡で勝つ事の方が難しい”という言葉があったくらいで、本当にハイレベルな戦いであったし私達もそれを見て憧れ、夢見て育ちました

また球技場であった為フィールドの周りに陸上用のトラックがなく客席とフィールドが近くてより臨場感が味わえるのも魅力の一つでした。そんな私にとっての夢舞台が始まった

とはいえ本来であればやはりベスト8くらいまではさほど難しい試合はないのだが、この年はあまりないことなのだが予選グループで清水東と同組になった。予選グループでライバル校がぶつかるとあって試合場にはかなりの人が足を運んだ!

予想通りの一進一退、決してうちは良い出来ではなかったというより、清水東がうちの良いところを出させなかったと言う方が正解だろう。やや清水東が優勢に試合を進めたまま1-1の痛み分けに終わった


得失点差で清水東がグループ1位 清商がグループ2位で決勝トーナメントに進んだ。インターハイ予選の時も結果は同じドロー(PK戦で清商の勝ち)だったがその時よりもあきらかに清水東は強くなっており、出来ることならこの先あたりたくないと言うのが本音でした。

決勝トーナメントに入りいよいよ夢舞台に近づいてきた感がありベスト8の戦いここで我々は大きな難関を迎えるのである。VS藤枝東戦であった。この年の大会は一応我々清商が優勝候補にあげられており、その対抗馬が藤枝東だという声も多く事実上の決勝戦などという人も少なからずいた

確かに秋の国体で一緒に戦ったメンバーも多数おり、予選から前評判に恥じない戦いぶりをみせていたから我々にとって大一番に間違いはなかったのだ。


ベスト8から恒例の全校応援が加わるがさすがにここでは全校生徒とはいかず希望者のみで、それでも半分くらいの生徒が応援に駆け付けた。藤枝東は堅い守備からのカウンターで何度も清商ゴールを脅かした。


均衡が破れたのは前半20分過ぎ長い縦パスを受けたFW武岡さんが振り向きざまに豪快なミドルシュートを突き刺し先制し30分にもコーナーキックから同じく武岡さんが押し込んで効率よく2-0で前半を終えた


藤枝東の力はこんなものじゃあないと監督は我々の気を引き締めに必死であったし、藤枝東を一番警戒していたのも監督でした。緊張感を持ったまま後半に突入し、やはり激しい攻防が続き時間は刻々と過ぎていき、我々の勝利は近づきつつあった。25分過ぎキャプテンの三浦さんが中央から蹴り込み3-0とした。


しかしここから藤枝東の反撃にあい終了間際に2点を返されたが時すでに遅し、難関を乗り越えた我々は準決勝に駒を進めました。いよいよ夢の舞台にたどり着いた。小さな頃から思い描いた夢の舞台に自分が立つ 何だか不思議な感覚が体中を包んでいた。    

次回は準決勝、そして決勝を振り返ってみます。


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| 山田隆裕ブログ | 20:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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第九章 京都国体

そのハードさを知らないまま突入した夏休みもようやく終わり、各学校は冬の高校選手権に向けての最終準備に入るころ、平行して秋の国民体育大会が行われます。

この年は清商、清水東、東海第一、藤枝東から選抜された選手で構成されたチームでした。また前年の沖縄国体では豊富なタレントを擁して見事優勝しており、今年のチームに国体2連覇がかかった大会になってしまったのです

前年のメンバーに比べると、今年のチームはユース代表(現U19日本代表)に三浦文丈(清商)さんや中原幸司(東海第一)さんなどが選出されており、国体には出場できなかったため、戦力的にも厳しいものがありました。

まぁそれで私が仕方なく選ばれたという経緯はあったのですがね。本大会に出る前に東海四県による、(静岡、愛知、岐阜、三重)東海大会がありましてこれに優勝しないと本大会に出られないので、ここで負ければ2連覇もへったくれもない訳でして

ただ例年であれば、何の問題もなく力の差を見せつけて本大会出場権を当たり前のように手にするのですが、この年は違った東海大会から苦戦につぐ苦戦で、最後もPK戦で何とか出場権を手にしたのです。

本大会に出るにあたって県からその種目に対して補助金というのかな?まぁ本大会で使う為のお金が支給されるのね、ただここはシビアに正直、上位を狙える種目もあればそうでない種目もある訳。その期待値によってAランクBランクと勝手にランクづけされて、支給される額もAとBとでは違うのよ。

つまりAであれば宿泊先や食事、そして移動手段などもお金をかけらけるという訳よ。予選の戦いぶりなどを見て判断したのだろうが今年のチームはなんとBランク!サッカー王国静岡にあってサッカーの種目にBランクが出たのは異例のことらしい。

つまり2連覇はおろかあまり期待されていなかったという結論がでたのだよ。どうりで移動はマイクロバスだし宿泊先はペンションだったしで今思えば随分な扱いだったと納得する。おかげでこちらは気が楽になりましたよ。どうせ期待されてないなら行けるところまで行くしかないやってな感じでね、開き直ったというか何のプレッシャーもなく大会に入れました

予選での苦戦が嘘のように、一戦ごとチームとして成長していったというか少しずつ自信も出てきていましたよね。余談ですが本大会に来たら試合以外は結構時間がありまして、いつも暇な時は一つ上の先輩の藤田俊哉さんと近くにあった平等院の中にいた鯉に餌をあげに行っていました!

 勢いもあってトントン拍子に準決勝まできました。準決勝の相手は徳島選抜でした。本大会に来て初めての苦戦でした。一進一退の攻防が続き後半残り2分まで0-0でした。左コーナーキックから低いライナーのボールが入りました。相手にあたったボールは餌友の藤田俊哉の足元に、ゴールを背にした俊哉はとっさにそれをヒールキックで蹴り込みやがった
そこに居合わせた誰もが予想出来なかったゴールが生まれた。ロスタイムにもう一点追加して、殆ど期待されていなかったチームは決勝まで駒を進めた。

決勝戦の相手は武南高校中心に構成された埼玉県選抜でした。優勝候補筆頭にあげられるチームで予想どおりの決勝進出でした。やたらとデカイチームでして平均身長で10センチくらいの差があったのではないでしょうか。このチームにどうしたら勝てるのか全然糸口が見いだせない状況でした。しかし期待されてないチームが決勝まできたという事で相変わらず気負いはなく、リラックスしてのぞめました。

 試合は意外と早く動きました。開始2分フリーキックからのこぼれを押し込んでいきなり先制。10分過ぎにも追加点を奪い2-0と思わぬ展開に、あれれこれは行けるぞと思い始めた矢先に1点返され前半は2-1で折り返しました。


確かに強い相手でしたが、なぜか負ける気がしなかったのを覚えています。後半に入りやはり優勝候補も猛攻を仕掛けてきまして、15分過ぎ同点に追いつかれました。それでも何故か冷静だった。

とにかく何度も何度も丁寧に外からの攻撃を繰り返しました。連戦で疲労も溜まっていたはずだが、何故か疲れは感じなかった。残り10分で2点を奪い4-2で試合終了。静岡のサッカー関係者もそして実際に戦っていた我々さえも予想していなかった優勝という結果でした。Bランクからの反逆だった。高校に入って初めて迎えた全国大会の舞台、優勝という結果以上に色々な経験と共に今後のサッカー人生に大きな自信を与えてくれた大会であった。      
と言う訳で今回は少し長くなりましたが、このへんで!次回はいよいよ冬の高校サッカー選手権県予選に入ります。」

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| 山田隆裕ブログ | 16:03 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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第八章 敗北そして・・・

じゃあ今回は準決勝のVS東海一高戦からだよね。
東海一高と言えば全国に名が轟いたのは86年の冬の高校選手権、アデミール・サントスというブラジルからの留学生を擁し初出場初優勝 しかも無失点優勝のおまけつきという華々しいデビューでした。

翌年も出場し準優勝、東海一高旋風がふいたのですよ。全国デビューこそ遅かったのですが静岡県内ではその力はお墨付きで、清水東や清商、藤枝東などと死闘を繰り広げ、高校選手権県予選決勝で5回も敗れるという不運もあり、なかなか全国の晴れ舞台に出られなかったチームではあったのだが、黄色と黒の縦じまのユニホームは静岡県内では超メジャーでしたよ

そんな東海一高との準決勝、この準決勝からは学校の全校応援があるのですよ。これがまた憧れていたものの一つでしてね、めちゃくちゃテンションが上がりました。準々決勝の清水東戦との激闘もあり、また個人的にテンションが上がっていたのもあってか何故か体に力が入らなかった

フワフワしていて雰囲気に飲まれていたのかもしれなかったです。これといった活躍や見せ場も作れないまま、何の仕事も出来ずしかも決定的なチャンスまで外し2-1で敗れました

前の試合で流した涙とは違う涙が頬を濡らしました。責任を感じましたし、惨めだった。情けない気持ちと先輩方や試合に出てない皆に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。こうして高校1年目の夏は終わった。と同時に地獄への扉が開いた瞬間だった

この夏は一昨年からの勢いそのままに東海一高がインターハイ出場の切符を手に入れた。この年、同級生や一般の学生達には待ちに待った、私達にはとうとう来てしまった夏休みに突入した。正確に言うとインターハイ予選に敗れてから7月末までがきつかった。

と言うのもこの年チームは夏休みを利用してブラジル遠征を予定していた。私は秋にある国体(国民体育大会)の静岡県選抜に選ばれていた。1年生では私だけが選ばれていたのだが、何で私が選ばれたのかは疑問だった

実力的にも場違いだったし、このチームに選抜されたのが恥ずかしかった。しかし選ばれたからにはがんばる他なく、よってチーム(清商)と行動を別にする機会が増えたのだった。

ただ予想通り夏練は厳しかったと言うより想像を遥かに超えていた。毎日2部練、1日の練習時間は8時間に達した。追い込まれすぎて昼休みの弁当が喉を通らず、水ものしか入らない。体が冷たいものを欲しがりすぎ、リクエストに答えすぎて胃痙攣をおこして苦しむ毎日でした

貴重な昼休み、我が母校には桜ケ丘公園というのが隣接しており沢山の木々が植えられていたため、夏になると夥しい数の蝉が鳴いていた。ある先輩の一言に驚愕した、“この蝉の鳴き声が暑さを増しているのだ!1年蝉を殺せ”冗談かと思ったら本気だった。皆で木に登ったものの蝉だって馬鹿じゃない、素手の若造に捕まるかと言わんばかりにオシッコをかけて飛んでいく。少しでも休みたい時に何をしているのかと情けなくなる。余計に疲れを増す昼休みも含めて、地獄の日々は続いたのであった。当時の事を思い出して書いているだけで、体が疲れてきたので終わりにします。次回は国体からぼやいてみますね。


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| 山田隆裕ブログ | 11:40 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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第七章 インターハイ予選

皆さんは夏といえば甲子園とくると思いますが、サッカーにも影に隠れて夏のインターハイがあるのです。

我が清商にはこのインターハイ(全国大会)に出場する意味と言いますか、モチベーションが2つありまして、1つは勿論インターハイ優勝。夏の王者と言うタイトルを目指すのがあります。もう1つがインターハイ(全国大会)に出場できないとその年の夏休みは果てしなく長く、そしてどこまでも厳しい無限地獄が待っている訳でして、つまり全国大会に出場すればその無限地獄には行かなくてもすむという事なのね

なのでどちらかと言うと夏のタイトルよりもそちらを回避したいという気持ちや意味あいのほうが強かった訳です。入学間もない私はその地獄の程度を知らなかったと言うのもあって少し先輩達に比べて軽く考えていたのも事実だったのです。

当時は清商、清水東、東海第一、藤枝東、静岡学園などが戦力的に競っていて力の差はなく、どこが勝ってもおかしくなかった状況でしたね。予選が始まり順当に勝ち進みまして、決勝トーナメントに入りました

準々決勝 VS清水東戦 うちの監督は清商出身で拓殖大学に進み、母校の監督として帰ってきた訳で、監督が在学中から清水東とはライバル関係にあったらしく、監督になってからも、清水東に追いつけ追い越せでやってきたのよ。だから清水東戦となるとね、選手の誰よりも気合いが入っていたのを覚えています。

正直私達も小さい頃から高校サッカーといえば清水東高校だったんだよね。皆が清水東に憧れてあそこでプレーするものだと思い込んでいましたよ。しかし進学校という現実などにもぶち当たり色々な学校に振り分けられていくのですよ。まぁそんなこんなで色々な意味をこめた清水東戦を迎えました!!

多少の力の差があってもこの2チームの対戦は別物でしてね、どちらかが圧倒して勝つなんて事はなかった訳で必ず名勝負が生まれてしまう。大げさにいうと小さな町でしたがこの2チームが対戦する時は清水市を二分してしまう感じだったの。

この試合も激しい戦いになりまして、県予選の準々決勝であたるには勿体ない試合でした。点の取り合いの末、3-3からPK戦の末に清商が準決勝に進みました。

試合後、監督も先輩達も試合に出ていなかった皆もそして私も涙が自然と流れていたのを覚えています。勝った試合で涙がなんてこの試合が初めてじゃなかったかな? この試合のインパクトが強すぎて、準決勝のVS東海一高戦は何だか気持ちのわりには体に力が入らなかったのを覚えていますよ。てな訳で次回はインターハイ予選準決勝VS東海一高戦から振り返りますね。

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| 山田隆裕ブログ | 01:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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